本記事では、Grid機能および構成に関して説明する記事になります。
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■ Grid 機能概要
◇Infoblox の分散配置および統合管理を実現
Grid Master は、Grid Member(s) を統合管理することができます
各メンバの操作だけではなく、パッチ適用やアップグレードなども Grid Master から
簡単に操作できるため、機器を個別に管理する必要がなく、運用コストを大幅に削減
することが可能です
◆分散データベースアーキテクチャ
各メンバの設定情報やログ情報など、すべての情報は Grid Master に同期されます
◇DR対策
分散配置および統合管理が可能なため、DR対策に最適です
各拠点に Infoblox を分散配置し、1つの拠点がダウンした際、
他の拠点の Infoblox がサービスを肩代わりすることで、
DHCP / DNS サービスを継続します
□Grid 構成について
Grid 構成は、Grid というライセンスを適用されている Infoblox メンバーの集合体です
管理者 (運用者) は Grid Master の GUI に接続し、設定データを変更もしくは更新すると、
Grid Master は保有している設定データに基づくデータ更新を各メンバに指示します
※ Grid Master Candidate には、保有するデータ情報をすべて同期します
これにより、最新のデータを Grid 内で共有することが可能になります
■メリット① バージョンアップの簡易性
◇Grid 構成によるソフトウェア一元管理
Web GUI 上からワンアクションでソフトウェアをアップグレードすることができます
また Grid Master のみに対して、アップグレードを実施することもできます
※全メンバへは自動で Grid Master からソフトウェアを配布し、
アップグレード命令を実行します
全メンバのバージョンアップのステータスおよび進行状況は、Grid Master のGUIから
逐次確認することができます
また極力サービスが止まるような通信断を発生させないように、Passive機から
バージョンアップがスタートするように設定されています
□メリット② 障害時の迅速・容易な復旧
Member(s) 障害時には、Master が全ての情報を保持しているので、
迅速に復旧できます交換した Member(s) 機をネットワークに接続し、
Master に同期するだけで復旧することができるため、
交換機にバックアップをリストアする必要がありません