1.概要
Nexpose/InsightVM 管理コンソールが使用しているデータベース PostgreSQL Ver11.17のサポート終了に伴い、2024年12月4日までにPostgreSQL Ver15.5への移行(バージョンアップ)をお願いいたします。
PostgreSQLをver.15.5に移行しない場合は、
- PostgreSQLの移行は、製品バージョン6.6.230 以降で実施してください。現在のバージョンは、以下からご確認いただけます。
管理コンソール >管理 >コンソール >情報 - PostgreSQLのバージョンアップは、以下の項目から実行します。
管理コンソール >管理 >コンソール >PostgreSQL 移行
2.PostgresSQLバージョンアップ手順
(1)ディスク空き容量を確認する
必要な空き容量はデータベース容量によっても異なりますが、バージョンアップツールでは
バージョンアップの実行の際、最低でも下記の空き容量を必要とします。
> データベースサイズ x 1.3+1.6GB
※ディスク容量が少ない場合は過去のバックアップデータの削除などをご検討ください。
参照記事:InsightVM PostgreSQL移行に必要なDisk容量の確認方法
(2)PostgreSQL 移行メニュー起動、バックアップデータの確認
管理コンソール >管理 >コンソール >PostgreSQL 移行 をクリックしてメニューを起動します。
PostgreSQLの移行では、過去3日以内のバックアップデータを要求されます。
有効なバックアップデータが無い場合は、「今すぐバックアップ」をクリックし、BACKUP/RESTORE画面へ移動します。
<PostgreSQL移行画面>
(3)データベースバックアップ
BACKUP/RESTORE画面の「バックアップを開始」をクリックし、バックアップを作成します。
※バックアップ実行中はメンテナンスモードに切り替わります。メンテナンスモードの間はスキャン、Update、管理コンソール(WebUI)を利用することは出来ませんのでご注意ください。
※バックアップにかかる時間は、データベースの容量や環境に依存します。
バックアップが完了すると再起動がおこなわれ、通常のオペレーションモードに戻ります。
<BACKUP/RESTORE画面>
(4)既存データの情報取得
PostgrerSQLバージョンアップ実行前に、既存データの情報、画面コピーなどを取得します。
バージョンアップ実行後のデータの確認にご利用ください。
> レポート、サイト情報、アセット情報、アセットグループ、脆弱性情報、アセットタグ等
(5)メンテナンスの実行
管理>データベース>メンテナンス、バックアップと保持 をクリックし、メンテナンス画面で 「SCHEDULES」>「+メンテナンススケジュールを作成」をクリックします。
<メンテナンススケジュール作成画面>
以下の内容で設定し、「保存」をクリックします
項目 | 設定 |
有効化 | チェック有効 |
開始日 | メンテナンス開始日を設定 |
開始時刻 |
メンテナンス開始時刻を設定 ※UTCでの設定のため、JST-9時間で設定してください。 |
メンテナンスをキャンセル |
任意の時間を設定 定期メンテナンス開始時刻にローカルスキャン実施等の理由でメンテナンスを開始できない場合の待機時間を設定。設定された時間内にメンテナンスを開始できない場合は、メンテナンスを行いません。 |
頻度 |
1回 |
データベースをクリーンアップ | チェック有効 |
ベータベース表を圧縮 | チェック有効 |
データベースを再インデックス | チェック有効 |
開始前にすべてのローカルスキャンを一時停止します |
チェック有効 ※ローカルエンジン上でのスキャンのみが一時停止されます。再開する場合は手動で再開してください。 |
※メンテナンス実行中はメンテナンスモードに切り替わります。メンテナンスモードの間はスキャン、Update、管理コンソール(WebUI)を利用することは出来ませんのでご注意ください。
※メンテナンスにかかる時間は、データベースの容量や環境に依存します。
メンテナンスが完了すると再起動がおこなわれ、通常のオペレーションモードに戻ります。
(6)PostgreSQLバージョンアップ実行
メンテナンス完了後、PostgreSQL移行画面をあらためて起動します。3日以内のバックアップデータが確認できた場合は、「現在のデータベースをバックアップ」にチェックマークが表示され、「PostgreSQLを15.5 に移行」の「今すぐ移行」がアクティブになります。
<PostgreSQL移行画面>
「今すぐ推定」をクリックすると、移行にかかる想定時間がデータベースのサイズに基づき計算されます。
※実際の移行時間は環境内の他の条件によって異なる場合があります。また、推定時間にはサーバーが再起動する時間は含まれていません。
「今すぐ移行」 をクリックすると、移行が開始されます。管理コンソールはメンテナンスモードに遷移し、PostgreSQL Ver.15.5への移行(バージョンアップ)の処理が順次実行されます。
※バージョンアップ実行中はメンテナンスモードに切り替わります。メンテナンスモードの間はスキャン、Update、管理コンソール(WebUI)を利用することは出来ませんのでご注意ください。
(7)バージョンアップ後の確認
PostgreSQLの移行が完了すると再起動がおこなわれ通常のオペレーションモードに戻ります。管理コンソールにログイン後、データベースのバージョンを確認します。
管理コンソール >管理 >コンソール >情報 をクリックし
セキュリティ・コンソールの設定 > データベース をクリックします。
下記のように表示されていることを確認します。
・タイプ postgressql
・バージョン 15.5
<セキュリティ・コンソールの設定画面>
(8)既存データの確認の確認
(4)で取得した既存データの情報が問題なく移行されていることを確認します。
> レポート、サイト情報、アセット情報、アセットグループ、脆弱性情報、アセットタグ等
(9)移行前データベースの圧縮コピー(任意)
移行が完了すると、移行前のデータベース(PostgreSQL Ver.11.17)の圧縮コピーが作成されます。移行前の状態にロールバックする必要がある場合に備えて、このファイルを外部メディア等に保存します。
このファイルは以下の場所に作成されます。
Linux:/opt/rapid7/nexpose/nsc/nxpgsql-backup-dd-MM-yyyy-HH-MM
Windows:C:\Program Files\Rapid7\NeXpose\nsc\nxpgsql-backup-dd-MM-yyyy-HH-MM
(10)移行前データベース圧縮ファイル、一時ファイルの削除(任意)
バージョンアップに問題がなく、ディスク容量を増やす場合は、PostgreSQL移行画面を起動し、「以前の PostgresSQL インストールを削除」の「今すぐ削除」をクリックします。
実行すると、移行前のデータベース(PostgreSQL Ver.11.17)の圧縮コピーやほかの一時データを削除します。
※ディスク容量に十分な余裕がある場合は、削除せずデータを保持していても構いません。
<PostgreSQL移行画面>
(11)PostgreSQL Ver.15.5 データベースバックアップ(任意)
バージョンアップ後の新しいデータベースのバックアップを取得します。
管理コンソール > データベース>メンテナンス、バックアップと保持 をクリックし、バックアップ画面を表示します。
「バックアップを開始」をクリックし、データベースのバックアップを取得します。
※バックアップ実行中はメンテナンスモードに切り替わります。メンテナンスモードの間はスキャン、Update、管理コンソール(WebUI)を利用することは出来ませんのでご注意ください。
※バックアップにかかる時間は、データベースの容量や環境に依存します。
バックアップが完了すると再起動がおこなわれ、通常のオペレーションモードに戻ります。
以上です。
参照URL:Rapid7 PostgreSQL 15.5 Database Migration Guide
https://docs.rapid7.com/insightvm/postgresql-database-migration-guide/
ご不明点等がございましら、弊社サポートサイトよりお問い合わせください。
https://support.terilogy.com/hc/ja
※お問い合わせには保守契約情報およびログインアカウントが必要となります。